認知症学会に参加しました
11月7日から9日まで休診を頂戴し、認知症学会に参加しました。認知症を来す疾患はアルツハイマー病、レビー小体型認知症、血管性認知症が代表的ですが、今回特に気になったのは糖尿病性認知症と原発性進行性失語症です。
糖尿病性認知症は糖尿病歴が長く血糖コントロールが不良で特に高血糖・低血糖を繰り返す方に認められ、記憶障害より注意力・見当識障害が目立つようです。認知機能障害の進行は比較的ゆっくりで血糖コントロールにより注意力・遂行機能障害が改善するそうです。
原発性進行性失語症はあまり馴染みのない病名だと思います。言葉がでにくい、音がひずむ、抑揚がおかしい、単語を言い間違えるなど言語に関わる障害が主な症状で認知機能低下より目立ち、日常生活に支障をきたすのが特徴です。それぞれ神経細胞に蓄積する異常蛋白が分かってきているようです。
休診にてご迷惑をおかけしましたが大変勉強になり、医学の進歩に刺激を受けました。明日からの診療に活かしたいと思います。